· 

積み残される憂鬱

 ようやくコロナの影響はほぼ終息したように思えるようになりました。

鉄道各社はコロナ禍の時期に一斉に何らかの形で減便し、阪堺電車もコロナ禍が少し落ち着いてきた頃、202324日になってダイヤ変更を行いました。昼間は12分基本から14分基本に、始発・最終電車こそ変わりませんでした夕方以降夜間はバッサリ減便されました。その後コロナ事情は改善し、乗客も戻ってきました。戻りは9割程度と発表されていますが、便数が減っているので乗客の立場からすると不便になった上に混雑もひどくなったというのが実感です。

先日、水曜日の午後7時台に天王寺駅前から乗ろうとすると発車時刻の数分前にかかわらず先発の浜寺行は満員で乗れない状態。堺まで帰る人は無理してでも乗りこまなければ次は15分以上近く待たねばなりません。週末の遅い時間はさらに悲惨で、堺市内へ帰る場合、確実に乗るには、遅くとも発車時間の5分前には停留場に行っておかないといけません。

 

しかし、「コロナダイヤ」は元に戻してくれません。最近は「ご希望の電車に乗れないことがあります、悪しからず」と積み残される者が悪いと言わんばかりです。それどころかこれで定着させ、これをベースにさらに減便をねらっているかのようにも見えます。阪堺電車に限らず、事業者にしたらギュウギュウ詰で走らした方が儲かるわけでしょうが、このような姿勢が公共交通離れを招いているのではないかと思います。早期の改善を求めたいです。