山梨県が2021(令和3)年に富士山五合目までのスバルラインのドライブウェイにLRTを敷設するという構想を発表しました。日本でもスイス並みにスマートな登山観光用鉄(軌)道ができるかと期待していましたが、富士吉田市など沿線の市から反対が表明されていました。...
熊本市電がアクシデントやインシデント続きで国から指導を受ける事態になっています。鉄軌道事業者であってはならないトラブルが連発する背景に、現業職員のほぼ全員が非常勤職員(期限付きの契約職員)という熊本特有の事情があるようです。...
コロナ禍時、乗客が減少しすべての公共交通事業者は対策に追われました。公共交通は30年前の国鉄民営化が大きな引き金となり、各社競争でサービス改善、利用者増に邁進しました。それまでは「乗せてやる」側=事業者の論理のみが跋扈し、乗る側=乗客の論理はほぼ顧みられませんでした。...
8月26日、宇都宮ライトレールが開業1周年を迎えました。 宇都宮市と芳賀町では1周年を記念し、様々なイベントを開催されました。延べ3万人以上が訪れ大いににぎわいました。...
昨年11月以来、運転士不足で運休となっていた松山名物の坊ちゃん列車が、ようやく3月20日から運行を再開しました。運転士不足もさることながら、巨額の赤字がばかにならず運休となった模様ですが、松山市の協力や市民の理解も得て再開にこぎついたようです。坊ちゃん列車は、ワンマンでの運転は不可能です。運転士と車掌あわせて3人から4人が必要で、乗客は1列車に20人乗れるかどうかでは、特別運賃を取ったところで赤字は分かり切った話です。運行開始の時の仕切りはどうだったのでしょうか。松山市の発表では、赤字はクラウドファンディングの寄付金で埋めるということですが、とても持続可能とは思えません。オール松山のシンボルを伊予鉄に運行委託している格好なので、収支は棚上げのコミュニティバス方式で運行するのが妥当と思います。
コロナで乗客が減少し、さらに24年問題により運転士不足が顕在化して、減便や路線廃止続出の大問題となっています。多くの交通事業者がこの問題に悩まされ、結果やむを得ずサービスダウンに踏み切っていると思います。しかしうがった見方をすると、この状況のなか、不採算路線を減便したり廃止しても世間の理解が得やすい、とお気軽に踏み切っていないでしょうか。乗客が戻っても復便せずほおかぶりしているなと思うこともあります。 これらサービス切り捨てについて、二言目には鉄道事業存続のため、バス運行存続のためというフレーズがでてくるのですが、サービス低下が許容されなければ撤退するとの脅しをかけているに等しく、公共交通滅亡への道を自ら進んでいるように見えてなりません。
国鉄民営化直後は、JRも他の電車・バスも利用者が驚くほどサービスがよくなりました。増発や国鉄時代にはなかった付帯サービスも充実して行きました。ところがコロナを契機にこれらのサービスが次々と縮小、廃止されギリギリ運輸事業だけが維持されているというような構図ができてきています。その中で、ついに駅の時刻表の掲出も経費節減のため廃止する動きが広がっているそうです。駅に必ずあったはずの時刻表もスマホで見てくれという時代になりつつあります。 かつては、待つほどもなくやってくる市内電車などでは始終発のみ停留場に掲出すればいい、ということもありましたが、待つのが当たり前だった鉄道では時刻表掲出は法定必須であった。列車が増発されていっても種別や行き先が多様な鉄道では基本中の基本サービスの一つでした。時刻に厳しい日本人には当然のものと受け入れられていたものです。 日本以外の国で普及してきている列車情報案内は、列車・バスの発車時刻を表示するのではなく、「あと何分で〇〇行が来ます」という案内の仕方で、トラムやバスで普通に見かけます。「手前の駅を出ました」は日本でもよく見かけるがデジタルで〇分というのはほとんどありません。日本のトラムやバスでは交通信号などにより「あと何分」が計算しにくく、非常に大掛かりなシステムが必要になるからでしょうか。さらに表示通り来なかったらクレームを入れる者が次々現れるという許容性がない社会では、交通事業者側としてはそこまで乗客にしてやる必要はない、となるのは無理ない所です。そこで大昔からの時刻表を掲出して片付けていたわけです。 その時刻表掲出を廃止するのであれば、スマホで自分で調べろ、ではなく、駅の列車案内にあと何分で来るという情報を出してほしいと思います。
宇都宮LRTは、予想以上の乗客や沿線活性化、投資の呼び込みにおおきな成果を上げています。市民にも受け入れられています。現代のノウハウと技術で建設したLRTは都市の課題解決に目をみはる力を発揮することが証明されました。宇都宮に続くところが出るのではと期待がありましたが、最近、和歌山市と那覇市がLRT導入検討や計画策定を始めるとのニュースが入ってきました。どちらの市も以前からウワサは度々出ていました。和歌山市は中心市街地活性化、那覇市は交通渋滞緩和と目指すところは少々異なるようですが大いに歓迎、期待したいと思います。
ニュースを見ていると毎日、減便や路線廃止のニュースが出ています。一応運転士不足が理由となっているのですが。そもそも運転士になり手がないというのは、待遇が悪いからで、日本伝統の、公共交通は収益事業で、運賃収入プラス知恵と工夫で収益を上げ事業を行うというのが根底にあります。利用者が減り収益が悪化すれば労働条件へしわ寄せが行きます。...
1月26日(金)、27(土)の週末、LRTが開通して盛り上げっている宇都宮市で市主催のLRT都市サミットが開催されました。運営は吉本興業に委ねられ金曜日は、LRTが走っている都市の市長・副市長が地元LRTの PRを行いました。27日は吉本ならではの中川家礼二さんのトークショーがあり多くの家族連れで会場は満員御礼となりました。...